スポーツと貧血
スポーツ貧血ともよばれますが、ここでは鉄欠乏による貧血をメインに記載します。
一般の方々は、下記4つに分類して、どこに問題がありそうか考えるとわかりやすいと思います!
・摂取不足:栄養不足や偏食
・吸収不良:消化管での吸収効率の低下(ピロリ菌やヘプシジンなどの関与)
・需要増大:成長、筋肉量増大
・喪失:月経、出血(消化管、血尿など)、汗
つまり、鉄分が『入ってきてない』『入ってきたけど吸収できていない』『吸収できたけど消費されている』『吸収できたけど排出している』の4つです。
他にも溶血(足底での衝撃、血管内溶血)なども言われていますが、貧血に至るほどの関与があるかは、あまりわかっていません。
長距離ランナーなどの学生さんの中でもフェリチン(鉄の貯金箱)という言葉が浸透され始めています。フェリチンも値としては30-50以上と推奨されることも多いですが現状、基準値は定まっていません。
鉄剤を飲んでもなかなかフェリチンが上がらない方は、本当に鉄が足りないのか考えてみると良いと思います。フェリチンもタンパク質でできているので、そもそも栄養や休息が足りないのかは常に見直してみてください。
栄養摂取や睡眠などの休息もトレーニングの一環です。